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 里親募集事業



私たち「ガリッサ」は、カウンターパートナーである「ミコノ インターナショナル」がケニア共和国 ガリッサで展開している奨学金給付事業(下記参照)に賛同し、日本の里親を募っています。

ご理解いただける方は、ぜひ、ご連絡ください。  ご連絡くださいMail



以下は、「ミコノ インターナショナル」の奨学金給付事業です。
※「ミコノ インターナショナル」からご連絡いただいた資料を、ご承諾を得て転記しております。





ミコノ インターナショナル奨学金給付事業


ミコノは男尊女卑の強いイスラムの社会において女性の自立を目指しており、対象を主に女性とし、貧困家庭で成績の良い子に対し、セカンダリーやカレッジの奨学金援助を行っている。

その方法として、初期にはボランティア貯金からの援助もあったが、現在は里親制度をとっており、適宜、ガリッサの事務所から日本へ奨学金を志願している生徒を紹介し、日本のミコノ事務所を通して里親を探してもらっている。この時紹介する生徒の選考は、ガリッサで何度も吟味される。

生徒達には、まず本人の書いた援助申し込みの手紙、校長先生からの推薦状、学校の成績表などを提出させ、家族構成などの調査書を作成する。

ミコノ奨学金生になると、学期ごとに、成績表と近況報告及び里親宛のお礼状を書くことになっており、ガリッサの事務所ではそれらを日本の里親に送り、なるべく一人の里親が卒業まで同じ生徒を継続して支援してもらえるように働きかけている。

現在、2002年度ミコノ奨学金生は、セカンダリー38名、カレッジ21名の計59名(そのうち女46名、男13名)で、彼らの授業料のほぼ全額約370万円を支払った。

1人の生徒の支援額は、セカンダリーであれば一人年間約3万円〜5万円、カレッジであれば一人年間約8万円〜10万円であり、学校によってまちまちである。

現在までのところセカンダリーの生徒約130名、カレッジの生徒約15名が、ミコノからの奨学金を受け、学校を卒業していった。

2002年度は新たにセカンダリーの生徒4名、カレッジの生徒2名を加えた。


            
2002年度 ミコノ奨学金生
高校生(セカンダリー) 38名
NEP女子高校 7名
UMU−SALAMA女子高校 18名
GARISSA HIGH SCHOOL(男子のみ) 8名
COUNTY HIGH SCHOOL(男子のみ) 4名
MOI FORCES ACADEMY(男子のみ) 1名
大学生・専門学校生 21名
KENYATTA大学 環境学コース
(ノースイースタン州 女性初の大学生)
1名
メディカル系専門学校 8名
臨床検査技師養成学校 2名
教員養成学校 4名
図書館秘書養成学校 5名
マス・コミュニケーション系 1名


大学生・専門学校生は21人すべてが女性である。また、今年2002年度、メディカル系の学校を卒業したミコノ奨学金生2名(共に女性)は、無事に看護婦としての仕事を見つけ、ケニアの人々のため貢献すべく病院で働いている。

また、現在3年生のメディカル系の学校へ通う女性徒は、ミコノ奨学金生初のクリニカル・ドクターとしてケニア社会に貢献すべく最後の学生生活を送っており、卒業後は自分の育った町で貧しい人々のために働きたいと、意気込みをみせている。


最後に…


われわれのこれからの考えとしては、これからの高校生の新しい援助を減らし、すでに高校援助をしてきた生徒達へのハイレベル教育への継続に力を注ぎたいと思っております。

事実、奨学金援助が拡大している中、こちらの意に反して成績がどんどん下がってしまったり、退学する生徒も出たり、音信不通になったりと問題も増えてきました。
優秀な生徒の自立を目指し、今後のミコノの活動にも反映していけたらと思っています。

2002年度 奨学金担当 喜多博子